ITスペシャリスト育成関西連携大学院 第一回準備委員会議事録 2006年2月7日 13:30〜15:30 大阪大学豊中キャンパス 井上研究室 出席者(敬称略) 井上克郎,楠本真二(阪大),大西淳(立命館大), 鰺坂恒夫(和歌山大),中本幸一(兵庫県立大),沢田篤史(京大) 松本健一,飯田元(奈良先端大) 配布資料 資料1: 高度ソフトウェアエンジニアリング教育連携拠点(案)PPT 資料2: 文部科学省とのやりとりメモメール 資料3:「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」事業評価(案) 資料4: けいはんな大学院・研究所連携に係る申し合せ(案) 資料5:5ソフトウェアデザイン講座のカリキュラム案 [審議事項] 1.資料1の説明(井上) 「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」事業についての説明がなされた. ・経団連のレポートに呼応する形式で文科省が動いてプログラム・施策を提案している. ・6億3千万円の予算内示があり,予算成立後すみやかに公募がかかる予定. ・産学連携,学学連携が必須のプログラムのため,関西連合(阪大,和歌山大,奈良先端大,京大,立命館大,  兵庫県立大)で申請を考えている. 4つの教育事項が柱になっている. (1)基礎学力,(2)最新研究動向  ・遠隔講義(e-Learning,ビデオ)  ・各大学の強い分野を中心に,2科目4単位(30コマ)の講義設計. (3)実践演習,(4)ケーススタディ  ・ひな形:資料5(ソフトウェアデザイン講座のカリキュラム案)  ・連携先企業より,講師派遣,演習教材の提供  ・日立SASとNTTデータ中心(他,IBM, NRI, BEA)(プロジェクトマネジメント,ヒューマンスキル,開発技術)  ・月1,2回,金曜または土曜に大阪市内に一同に集まる,あるいは,夏休み等の集中講義   申請プログラムの効果 ・学生にとって:箔がつく,実践的技術の吸収,進路・キャリアパス ・企業にとって:人材発掘,社内教育へのフィードバック ・大学にとって:産学・学学連携,資金の獲得 ・地域にとって:活性化 運営方法 ・けいはんな大学院・研究所連携構想のやり方(資料4)をひな形にする. ・質問(中本) 他大学の学生はどこで講義を聴くのか? ・回答(井上)   大学の先生の講義:ビデオ配信(予算も計上する)   企業の先生の講義:中之島センター等で一堂に会する   遠隔講義をどこまでやるかによって予算は変わる.   6地点で実施するのはかなり限界かも知れない.   リアルタイムでの質疑応答はしない   気合いを入れたコースウェアを作ればよいのではないか.   コースウェアを作る場合は授業資料の著作権が問題になる.   オンデマンドと拠点に行けない人向けにはビデオ配信の併用する.   Howよりも先ずWhatを先に考えるべきでは.   2.資料2の説明(鯵坂) ・経団連のレポートに対して文科省は困惑している. ・阪大の大学院教育イニシアチブとの違い示すこととプロジェクト終了後の運営方法に  ついての提案が重要であるとの指摘 ・予算は18, 19, 20, 21年度の4年間(徐々に減る) ・予測拠点数は5〜6.依拠点あたり1億程度. ・プロジェクト終了後は,けいはんな連携大学院の中にその枠組みを残す ・「卒業後,2〜3年で開花し,10年以上に渡って活躍できるソフトウェアエンジニア力を身につけた人材の輩出」  は経団連の期待(即戦力学生の供出)と異なっている. ・ソフトウェアデザイン講座のカリキュラムは即戦力向けのものになっているので問題はない. ・永和システムマネジメントの「組込みシステム開発体験コース」も参照モデルになる 3.その他 ・質問(大西)   H16に立命館大学で3週間のソフトウェア開発演習を行った(富士通).   院生と卒研生4人で1チームで開発.かなり時間外演習を実施していた.演習時間内で行うのは   難しいのではないか. ・回答(井上)   チームは同じ大学で構成.できるだけ一同に会したい.   学生のインセンティブをいかにうまく与えるかが重要.最初は教官からプレッシャーを与える.   うまく学生を説得して参加してもらう. ・金曜日の午後に情報系の必修科目を入れないように各大学に依頼する必要がある. ・兵庫県立大では,講義が多くあるのでうまくやらないと学生が取りに行くのは難しいので,  単位互換的なことをして対処する必要がある. ・ソフトウェアデザイン講座のカリキュラムを半期に圧縮することも検討 ・他大学の試験期間にかぶらないようにする必要有り(立命館1学期7月15日まで,2学期は9/26〜1月末) ・事前知識としてJavaやWORD, EXCEL,POWERPOINTの使い方等を知っている必要がある.受講生に対して,  事前知識を明示する必要がある. ・1年と2年と一緒に受けさせる.2年はPMをする(TA的にする). ・成功事例を作るために,初年度は優秀な人材を集める. ・関西のメーカーとの連携(関経連)重要. ・文科省からセキュリティの話は入っているのかという話があった.ソフトウェア工学中心で,  他のテーマ(セキュリティ,ネットワーク等)も付け加えていく可能性あると書く. 4.今後の方針 各大学での作業  各大学でこのあたりの話を執行部に説明してもらう  3月末から書類書きが始まる.   企業との連携  日立製作所,日立SAS,NTTデータには協力OKしてもらっている.  余裕がでてきたら違う会社にも協力してもらい,授業数を増やす.   次回スケジュール(予定)  3月28日 15:00〜 (和歌山大学)